【不動産を初めて売る方に vol.5】不動産にはいろいろな価格が存在します。
【不動産を初めて売る方に vol.5】
不動産にはいろいろな価格が存在します
…といってもよくある「路線価」とか「基準地価」とかという難しい話ではありません。
不動産を売る方にとっては、より身近で販売中によりよく聞く言葉5撰。
ぜひ今一度ご確認頂けたらと思います。
①『査定価格』
先日の投稿で解説いたしました通り、これは
「中古市場の取引相場や動向を考慮した上で、不動産業者が客観的にその不動産の価値を評価したもの。その価格で売りに出した場合、おおむね3か月以内に成約するであろう価格」のことです。売主さまが価格を決める際の目安となる価格です。
②『売却希望価格』
読んで字のごとく、「不動産の売却にあたり売主さまが希望する売却価格」のこと。大切な資産の売却ですから、もちろんなるべく高く!がご希望でしょうが、できれば最低限でもこのくらい、という心づもりもお決めいただいておくと、買主様との価格交渉にも慌てずに済むのではないかと思います。
③『売り出し価格』
販売を開始する際の最初の販売価格のこと。①「査定価格」と②「売却希望価格」を考慮して、売主様ご自身が決定します。
不動産業者と結ぶ「媒介契約書」にもこの価格が明記されています。
④『購入希望価格』
これは購入希望者が提示するもので、通常は「購入申込書(買い付け証明書)」に明記されています。この金額にしていただけるなら購入します、という購入希望者からの積極的な意思表示です。
⑤『成約価格』
売買契約書に明記される、不動産の売買価格のこと。購入の申し込みを経て、売主様・買主様の双方が合意した価格です。
※いったん合意してからの変更はトラブルのもとにもなりかねませんので、決定の際には十分な検討が必要です。
…いかがでしょうか?
販売のプロセスによって呼び名が変わるのが、不動産の価格。
当事者になったらしっかりと把握し押さえておいて頂きたいです。
どの価格の決定も主体者は売主様(または買主様)ですが、そのサポートをするのが「不動産業者」。
そんな相棒とも言えるサポート役、どんな視点で選んだらいいのか。
後日の投稿で少しお話させて頂きたいと思っています。